日本で宗教という話をすると、「インチキくさい」「オカルト的なもの」を見られがちであるが(特に若い人の間では)、僕もつい最近までそう考える人の一人であった。日本の外に出て生活をすると、嫌でも「自分とは誰か」「日本人とは何か」を考える機会を得ることができる。なぜならここアメリカでは多民族国家とはいえ、アジア人はマイノリティーだし、こと日本人となるとさらにマイノリティーである。つまりminority of minorityな存在だ。(彼らからすると日本人もその他アジア人も一緒という考えではあるが。)日本では経験できない感覚を味わうことになる。日本では僕らがマジョリティーだからだ。
僕自身の基本的なそして自分の根底にある価値観はは親の教えから受け継いでいる。
「他人に迷惑をかけない」「人の嫌がることをしない」「感謝の気持ちを忘れない」「物を粗末にしない」「分不相応を知る」等々、恐らく多くの日本人が受け継がれているはずの基本的な思想である。こんなことは普段考えないのであるが、これらをじっくり考えてみると、実は仏教という思想に基づいていることが分かってきた。僕はなぜかこの宗教だけはアレルギー反応を起こして避けてきた話題なのであるが、それ故に自分の無知と愚かさに恥をこの年代で知ることになる。
以下自分が仏教に関する読んだ本で強く共感したことを下記に纏めてみた。
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①自分とはこれまで自分が思ったこと、過去に考えたことの集合体である。
②ネガティブな行動や言葉(ここでは人を見下したり馬鹿にすること)は必ず自分のもとへ戻ってくる。
③ネガティブな思考はいずれ負のパワーとなり自分の苦しみを増す。
④成果に執着しないこと。(もっというと全てに執着しないこと)
⑤価値とは全て相対的である。善悪は存在しない。それ故に寛容であるべきである。
⑥人は生きているだけで周りに迷惑をかけている。それ故に誰一人偉そうにして生きることはできない。
⑦因果応報
⑧中庸
参照:図解で分かる!ブッダの考え方
超訳 ブッダの言葉
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こうやって見ると、実践できているかは別としてしっくりくるものばかりで且つ全てが小さい時に人から聞いたり教えられたりした覚えがあるものばかりではないか。そして日々忙殺されている人や、多くの営利だけを求めて活動している企業が忘れていることばかりなようにも見えてくる。自分自身も分かっているつもりでもできていないものもある。だがこれらは本来の日本人の根幹を成すものだと思える。
全てが多様化する時代、そしてこのボーダーレスしてきている世界では、物事が複雑に絡み合う。その時に何かを基準にして判断する根幹なしでは正しい決断をすることが苦しい時代になってくるのではないか。だからこそ、日本人の本来の思想を理解して、見つめ直すことが問われてくるのではないかと思う。
強い国より気品ある国に (稲盛和夫氏の経営者ブログ)
http://www.nikkei.com/article/DGXMZO75309070W4A800C1000000/?dg=1この記事でいう日本人の良さを再確認するために、仏教を学ぶことは意義あることだと思う。

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